鳳龍~伝説の少女~
車内では、何故か会話はなく運転手さんの「もうすぐ着きます」という声で窓の外を覗いた。








着いた場所は、かなり広い倉庫のような場所だった。








車は倉庫内に停まると、運転手さんが扉を開けに来てくれた。








「ありがとうございます」と、会釈した後に鈴の顔を覗いて見た。








私の視線に気付いた鈴は、ニコッと微笑んだ。








訳が分からないまま、鈴に手を引かれ倉庫内へ入った。








倉庫の中には、怖そうな男の人たちがいっぱいいて、度々私達の気配に気付くと会釈していた。








私に会釈していないと分かっていたけど、取り敢えず頭を下げると案の定訝しげな顔をされた。








気まずくなりながらも、奥の方にある階段を上がり1つの扉の前で一旦足を止めた。








鈴は、躊躇うことなく扉に手をつけた。










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