cross-----桜色の時間軸。


「誰っ!!」

勢い良く起き上がった先にいた

のは。。

「浮・・宮・・さん?」

「出発が早まりました」

彼がそう言ったのと同時に時計

を見ると、丁度AM3:00を

差している。

「石を、準備してください。月

の出ている今しか、できないの

です」

「はい」

私の瞳にたまった涙は月に照ら

されていた。

机の引き出しからその石を取り

出す。

私が月の光と重なった石に触れ

ると淡い緑色の閃光が部屋中を

照らした。

「後悔は、なさりませんか?」

「えぇ」

私は涙を拭うと彼の手に私の手

を重ねた。






さようなら。




皆・・
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