「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
【誠side】
「なぐれよ…」
涙を流しながら懇願する早咲を、俺は殴れなかった。
というより…早咲を殴る気は元からなかった。
「別に…お前を殴りに来たわけじゃない…話しをしに来ただけだ…」
そう言って早咲から手を離した瞬間、膝からガクリと崩れ落ちるようにしゃがみこんだ早咲はもう…
俺が知っている早咲じゃなかった。
昨日と同じ。まるで廃人みたいに死んだような瞳。
その瞳を見た瞬間から、早咲を殴る気はなかったんだ。
もう、俺が知っている爽やかな笑顔が似合う早咲は、もう…どこにもいなかったのだから…。
そんな早咲に駆け寄り、抱きしめる宮崎。
やはり、2人は特別な関係があると感じた。
それなのに…なぜ…?早咲は彼女にあんなことしたんだよ!?
「お前…なんであんなことしたんだよ…?それに…俺だったかったらって…それ…どういう意味なんだよ…?教えてくれよ!!」
ずっと気になっていた。
その言葉の意味を…。