「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「はなせよー…」
腕の中でそう呟く和利。あたしは逆に力強く抱きしめた。
「はなせよ!!」
「ヤダッ!!」
「離せよう!!」
「ウッサイ!!離さない!!」
あたしから離れようとする和利の体を逃がさないようにギュッと抱きしめた。
「───んで…はなさないんだよ…!?」
尚も離れようとする和利に気づいたら
「好きだからだよ…」
そう言って唇を重ねた。
そうー…沙織が言う通り、あたしは和利が好きなの。
いつの間にか、和利のことを好きになってた。
だけど言えなかった。
言ったら和利はあたしから去っていくと思ったから。
和利は、あたしを抱きながら他の誰かと重ねていた。
失った宝物に手を伸ばすように
あたしじゃなくて、他の誰かを抱きしめていたんだ。