「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「帰らないよー…あたし…」
そう言って少しずつ和利に近付いた。
一歩…もう一歩。
ゆっくりと和利に近寄ると「なんでかえんなんだよー…」と捨てられた小犬みたいに震えてる和利の瞳が揺れている。
「帰れないよー…あんたのこと置いて…かえれるはずないじゃんー…」
和利の目の前にしゃがみ込み、ゆっくりと手を伸ばして和利の頬に触れた。
涙で濡れてる頬をソッと撫でると冷えた和利の頬が悲しかった。
まるで和利の心が冷たく冷え切っているようで悲しくて、彼の後頭部を撫でて、そのまま胸に抱き寄せた。