「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

数分後、ようやく泣き止んだあたしを、ずっと抱きしめたまま離さない誠さん。



「ありがとうー…もう、大丈夫だから…ヒック…ヒック…」


「大丈夫じゃない。お前がよくても…俺はよくない…」



誠さん…。ギュッと力強く抱きしめる彼の背中を抱きしめた。



「沙織…沙織の過去を、俺がどれだけ癒せるか分からない。けど…けどな…俺は、お前を置いて出て行った人とは違う」


あたしの体を自分から離すと、真っ直ぐと見つめた。


その瞳は、濁りのない澄んだ瞳。


「俺は絶対お前を置いて出て行ったりしない。浮気もしない。

そして…この子を傷つけることは絶対しない!」


あたしのお腹に手を当てた。それは尊い命を愛しむような愛のぬくもり。


「この子は、俺の子供だ。それだけは永遠に変わらない。絶対に俺の子を愛し続ける」


「まこと…さん…」

あなたを信じます。

「沙織…愛してる」

抱きしめる彼の首に腕を回した。ゆっくりと近づく顔に瞼を閉じると唇にあたたかくて優しいキスが降り注いだ。




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