「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「あかね…」


『もう、どうして言ってくれなかったの?』

同じ職場で働いていた人から聞いたよと話す茜に「……ごめん」としか言えなかった。


『いいよ。きっと沙織のことだから、色んなこと考えて言えなかったんだよね』


沙織のことは、あたしが一番分かってるんだよ。と話す茜に「うん」と頷くだけのあたし。



『沙織、あのね。あたしも、妊娠したんだ』



またもや思いもしなかった言葉に、思わず「えっ!?」と声をあげた。



隣で黙って聞いていた誠さんがどうしたんだ?と聞いてくる。


彼に茜が妊娠したと伝えると「そっかぁ」と嬉しそうに微笑んだ。



『茜…おめでとう』


「ありがとう。沙織」



お互い、めいいっぱい幸せになろうね。


そう互いに電話口で誓い合った。



夜空には、幾つもの綺麗な星達が輝き、一筋の流れ星が流れていた。




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