腕いっぱいに抱きしめて


それから3日が経った。


面接の日が決まった。


明後日。


隣町の駅内のトイレ前で待ち合わせ。


怖くない。怖くない。怖くなんかない。



だけどあたし震えてた。


だせーなあたし。


まだまだこんなん序の口じゃん。


金巻き上げてやるんだ。


利用されるんじゃなくて利用してやる。



だけど、そんな時だった。



出会ってしまったんだ…。



…アイツに。


………田村に。


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