腕いっぱいに抱きしめて


「足、ひっかけて」


「え…」


「いれるよ」


「……」



あたし無言なった。


田村……。


何でだろ、よくわかんない。


だけど、あたし何故か田村思い出す。


苦しい。辛い。



「あん…痛い!!痛い…」


あたしはただそれだけしか言わなかった。


よく処女は痛いといわれるけど、正にその通りだった。



痛くて耐えらんなかった。



こんなの耐えれるなんてどうかしてる…


愛する人だから耐えれた。


よくそういわれるけど、このとき初めてそうだな、と思った。



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