腕いっぱいに抱きしめて



ねえ田村。


ダメだよ。




田村の存在大きすぎだよ




何、泣いてるのよあたし。



ダメじゃん。



家族のためなってないよ。




あたし弱すぎる。



最低。



好きもクソもない。



もうあたしは汚れてる。



田村にふさわしい女にはなれない。



知らない男とヤったふしだらな女だもん。




気付いたら、あたしの目からは大粒の涙が溢れていたんだ。





そして遅かった。



もうこのとき、事件は始っていた。



あたしは取り返しのつかないことをやったんだって後で思い知らされるとも知らずに。



あたしはただ呆然としていた。




< 32 / 32 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop