林檎の恋の仕方。

学年のアイドル。

「ちぃー、おはよっ!」

「おはよう、まこちゃん」


今日は月曜日。

学校の校門近くで元気よく手を振ってくれたのは、大親友の川瀬真(まこと)ちゃん。
呼び名はまこちゃん。


真っ黒髪のストレートな私とは逆で、肩くらいの髪を茶色に染めてるの。

もっともっと伸ばしたら、パーマに挑戦するんだって。
切れ長の綺麗な目をしてる美人さんだから、きっと何でも似合うんだろうな。

まこちゃんはさっぱりとした明るい性格で、まこちゃんと友達になれたから他の女の子とも話せるようになったんだ。


タイプは私達正反対だから、クラスの皆も最初驚いてたみたいだけど、友達になってからもケンカした事一回もないなぁ。



「ちー、今日月曜じゃん?先週生活指導の山本が制服チェックするって張り切ってたよ!まじうぜーし!」
「そういえばそんなふうに言ってたね」
「ちーはスカートも膝丈だし真面目だもんね。いいなー」



周りの女の子は皆胸元のボタンいくつか開けてるし、スカート丈を調節したりリボンをアレンジしたりしてる。

私もいいなぁって憧れるけど、私なんかがしたら皆びっくりしちゃうよね…。


まこちゃんと先生の話しながら校門を抜けたその時、私達より前から黄色い悲鳴が上がった。
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