ノラねこ

結局、学校には行かなかった
正確に言えば行けなかった


完全に寝坊。
起きたのは昼すぎだった。

｢あ〜やべぇな、テストはどうでもいいとして、出席たんねぇ｣

留年したら辞めればいいや
単純にしか考えられなくなった。

考えること自体めんどいから
シャワー浴びてもっかい寝よ

｢ん？誰だ？｣
シャワーを浴びて部屋に戻ったら
携帯がなっている。
むしろ携帯がなること自体少ない
｢うわっ学校からじゃん。｣
出る気がうせたからシカトした

連絡網を回すときめんどいから
携番を書いたんだっけ

俺の学校は２年と３年は
同じクラス
だからメンツが変わるわけでもない

担任と副担は変わるけど
正直どうでもいい。

｢今度は誰だよ。また学校か？｣
二度目の着信
本当に今日は珍しいな

友達はいても学校だけの関係
プライベートは大事だし
滅多に連絡を取るなんてない

もちろん彼女もいない
顔はそこそこだから
よってくる女は沢山いる

でも顔だけ。付き合ったら
すぐフラれる

男だって遊びに誘うのは
女を寄せ付けたいから

俺は必要ではなく利用されてるだけの人間。

みんなは人間扱いしないけど
一応人間だ。