ノラねこ
家に帰る頃にはうっすら
明かりが見えはじめていた。

玄関の鍵は指紋人称
この家を見ると嫌気がさす

4人家族にはもったいないくらいのデカイ家

俺は家族に見放され
存在を消された。


俺とは目も合わせてくれないし
喋ってもくれない

でもそれでいいと思ってる
そのほうが楽。

やり場のない気持ちは捨てる
それが俺

神崎優真(カンザキ、ユウマ)

でもマスターにしか
この名前を呼んでもらえない

少し前は家族も友達も
ちゃんと呼んでくれた。

でも…今は違うんだ
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