☆男目線☆ 【完】
竜也はフッと笑うと腕を伸ばし、自分の胸に私を抱き寄せた。


『え…?』


ふと顔を上げると竜也の顔がすぐ近くにあった。


顔に息がかかる。


「この方が…温かいよ?」


竜也は眼を細め、私の頭を撫でながら言った。


穏やかな笑顔が私の心を溶かしていく。


ホッコリと身体が温まっていく。


竜也の腕に手を添え、竜也の温もりを感じた。


温かい……。


気付いたら眼を閉じ、深い眠りについていた。






「〜〜〜〜…〜〜……」


夢の中で誰かが、私の耳に何かを囁いて、ふわっと柔らかく唇に生温かいものが重なった。
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