☆炭酸TEEN☆

―そうや…。あんな奴、俺の敵にはなりえへん。

ペタンコの黒髪、ひょろっとした白い体。

大してかっこいい訳でもない。

―絶対、俺が勝っとる。…て、何の勝負やねん…

一人で悶絶している間に次々とゴール者が出て来ている。

―やっば…

焦り出した時だった。

「木野くん!」

「ぬあっ!?」

何者かに腕を捕まれた。

「んやねん…。て、あ?」

―この人、いっつもオカリナと一緒におる…

和紗だった。
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