果てない恋色空
「即、打ち首だ」
「ああ」
─やっぱり。
それくらい
重要な組織なんだ
「だがな………
ここは女禁制なんだ」
「私は男だぞ」
「あっ、柚子ちゃん
みんな知ってるから。
女の子だって」
沖田さんが言った。
「…は?」
「ああ、こいつだ」
そう言って近藤さんが
指さしたのは
───土方。
「─この野郎…」
私は握りこぶしをつくった。
「ああ、土方さん駄目だ
どっぷり柚子ちゃんにはまってる」
「どういうことだ!」
左之が膝をすすめる。
「あっ、例の…」