ごく当たり前の日常から
コクリと頷くと、私は応えた。


「だって…こんな曖昧な気持ちなら、付き合わない方がよいでしょう?」


「じゃあ、友達として会うだけでも…」


「ううん…多分無理よ、こんな感情を抱いたままなら」


首を左右に振る、私を見つめた夏美は、「お母さんが決めたことなら…」と、俯いたまま、部屋から出て行った……。
< 69 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop