心離れのルームメイト
「本当か?」

「本当、本当。」


私は尚をさらに強く抱きしめた。


「無理してるんじゃないか?」

「全然!平気だよ!」


平気なんかじゃない。



「でもちょっとびっくりしたかな。」


ちょっとどころじゃない。


「考ちゃん、本当は無理してるんじゃないか?」

「別に無理なんかしてない。」
< 247 / 733 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop