ダレよりも優しくして
少しの間、沈黙が訪れた。
でも、それを破ったのは遼だった。
「綾香ってさぁ…変わったよね…」
『え…?』
「何か、ドジになったって言うか…」
あぁ…あの行動ね。
でも、わざとだから…。
「もう…見てられないよ。危なっかしくてさッ(笑」
『ぇ…』
「でも…ドジな事するの俺の前だけだよねぇ…』
『そ、そんなことないよ。じゃ、じゃーね!!!』
私はバレることを恐れて、急いでその場から立ち去った。