ダレよりも優しくして
約束した日から数日
『ねぇ、遼?』
ふと思い出し遼に声をかける
「ん~?」
本を読んでいた遼は本を置いて
にっこり微笑んでこちらを向いた
『前にさ、私が凄く目が腫れた日あったでしょう?』
「うん、あったね」
『あの日の前の日、抱き合ってた人って?』
「……告白されて、断ったんだけど「最後に抱きしめてくれたら諦めつくから抱きしめて?」って言われて…」
『抱きしめたんだ』
「でも綾香が1番だよ?」
遼は椅子から離れ、私の後ろに回った。
ギュ
「許して…」
そんなこと言わなくても
『許す///』
あの約束の日、遼から告白して
私達は晴れて付き合うことになった。
もっと早くこうなりたかった…。
あんなことをするよりも、、ね?