出来ちゃった恋愛
だけど背に腹はかえられない。



条件的に悪くないこの店で働く以外道はない。



「咲都だっけ?そっち終わったら直で来て。これ制服ね」

「俺はなにをすれば…」

「掃除と接客。酒の名前だけ覚えてくれたら俺が作る」

「わかりました」

「とにかく明後日は店開けるから」

「明日は…」

「元から定休日」



なるほど…。



裏のロッカーに制服を閉まってバーを出た。



稼げる時に稼いでおきたいから。



「ただいま~」

「見て!!サキのママが買ってくれた!!」

「チャイルドシートっ…」

「ヒマだからって一緒に買い物行ったら孫のためにって!!」

「バイト決めて来たんだけど~…」

「えっ!?マジでコンビニ?」



今日の出来事をユズに話すとそれなりに賛成してくれた。



『サキに合ってそうな仕事だね』



ユズは理解者だな…。



友達歴が長かっただけあると思う。



「頻繁に帰りは遅くなる」

「倒れたりしないでよ?」

「おぅ!!」



チビ太とユズのために頑張る!!



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