透明な世界

縮まる距離



今日から夏休みということで私は海へ向かった。


「おーい!湊~!」


後ろから椎名君を呼ぶ金森君の声が聞こえた。


「誠~!藤堂さーん!」


椎名君が手を振りながらこっちへ走ってくる。


「ねぇ藤堂さん・・・苗字で呼び合うより名前で呼ばない?」


そう金森君に言われた。


「じゃあ俺のことは湊!こいつのことは誠な!」


「じゃあ藤堂さんは・・・下の名前なんて言うの?」


「美波・・・」





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