【コメコン2】ブラックアウト症候群。
こっちは心の底から帰ってほしいと思っているのに、この大変迷惑な輩どもはまったく帰る気配を見せない。
むしろ居座る姿勢でそこに居る。
通報したい。
全力で通報してやりたい。
そう思って(もはや願って)いる俺を知ってか知らずか(いや知らねェだろうが)、マナミが腕を組んで言う。
「そんなイライラしないでさあー、もうちょっと笑ってみるとかしたらどうなの?あ、でも強気美少年マジ萌えだから別にいいんだけどね!」
「だから俺に向かって萌えとか言ってんじゃねェよ喧嘩売ってんのかッ!!?」
「\キャーシオンクン萌えー/」
「死 に さ ら せ 。」
「もおーっ!2人ともいい加減にしてよーっ!」
コンパスを握った俺を止めるミオン。
絶対おかしい。
今止めなきゃならねェのは俺じゃなくマナミの方だ。
今のはぜってェマナミが悪い。
なんで毎回俺だけ止められるんだよふざけんなッ!!(※コンパスを持つからです)
「…っていうか、あれだね。電気つかないと、何もすることないよね…」
マナミを威嚇する俺を押さえたまま、ミオンが苦笑混じりに言う。
「そうでしょー。あたしもヒマでさあ、だからシオンくんいじりに来てみたの♪」
コイツ最低だ。