【コメコン2】ブラックアウト症候群。




「ま、まあまあ…真っ暗の中来てくれたんだからさ、ね!」

「そうよ!真っ暗の中このうるさい笑い上戸と2人懐中電灯片手に歩いてきたんだから!感謝しなさいよ!」

「おいお前うるさい笑い上戸って俺のことか!?そうなのか!?」

「ほかに誰が居んのよ」

「コイツひでぇッ!!停電だから宿題しなくていいじゃんやったぜPSPしようとか思ってウキウキワクワクだった俺を引っ張り出したのは誰だYO☆!!」

「あーらジュンってば。
“停電で弱っているであろうシオンをいじりに行ってみない?”って誘ったら“おお!面白そうじゃねぇか!”ってノッてきたのはどこの誰よ?」

「マジかよ誰だよそれ……俺だっ!」


スパーンッ!!


「……で、何しに来たって…?」

「くぉおおッ…!!コイツッ…コイツ百科事典で脳天殴ってきやがったぞ…ッ!!」

「次は角で殴るからな。」

「俺今すげえ死亡フラグ立ってね?シオンに百科事典(角)で殴られて死亡的な?だが断る!ぎゃははははははッ!!」


表紙を向けていた百科事典を持ち替えて笑い転げるミドリムシ(ジュン)に角を向けようとしたら、すかさずミオンに辞典を奪い取られた。


「もう!シオンはこういう武器になりそうなの持っちゃダメだからね!」

「コイツ等が悪ィんだろーがッ!!」

「嗚呼…やっぱりミオンに抑え込まれるシオンくんマジ萌える…!」

「ってか武器になりそうなの持っちゃダメとかシオン何も持てねんじゃね?あひゃひゃひゃひゃひゃッ!!」

「もうお前等ホント帰れよ頼むからッ!!」




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