恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
手のひらに転がったのは、直径10センチくらいの、りんごの形したキーホルダーだった。
赤いりんごの中心には、可愛いうさぎの絵が書いてある、裏面が鏡のキーホルダー。
スワロフスキーだかなんだか分からないけど、キラキラした結晶が散りばめられている、結構高そうなキーホルダー。
「……キレイ」
「昨日、松原とゲーセン行って、たまたま取れたヤツ。
違うの狙ってたんだけど、振動でそれが落ちてきたから」
「……いいの? もらっちゃって」
聞くと、「男が手鏡とか、気色わりーだろ」って笑って返される。
津田さんとかにあげた方がいいんじゃないのかな。
都築くんを想ってるわけだし。
そう思って“いいの?”って聞いたんだけど……。
でも、ヘタにプレゼントして可能性をあげちゃうのも可哀想っていう、都築くんなりの気遣いなのかな……。
あたしも、本宮先輩から何かもらったりしたら、期待しちゃうし。