恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*


なんで、あたしが知ってると思ってるのか分からないけど。


本当に知らないからそう答えたのに。

津田さんは戸惑ったような顔をした後、バっと立ち上がった。

何も言わずに立ち上がるから不思議になって見上げる。


絶対に何か言いたそうな顔してたのに。

なんか津田さんらしくない。


そんな風に思って見上げてた時、津田さんがパンパンってジャージについた砂をはらうから。


「……いた、っ」


ちょうど砂が目に入っちゃって、思わず片手で目を覆った。


「唯、大丈夫?」


逆隣にいた千春が聞くから頷いたけど……。

左目が開けられなくて、目を覆った手も離せない。



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