恋愛ジャンキー *-甘い蜜に溺れて-*
「そんなわけないじゃん。あたし達だって、文化祭は成功させたいし」
「……そうだよね、ごめ……、」
「沢村さん、色んな男に色目使ってるから肝心なところが抜けちゃったんじゃない?」
疑った事を反省して、謝ろうとした時。
それをさえぎるように、佐藤さんが言った。
カっと顔が熱くなる。
だけどそれは、図星だからじゃない。
こんな風に迷惑をかけることをなんとも思ってない、佐藤さんの態度にムカついたから。
だけど、こんな所で言い合ったって、誰の責任かなんてもめてても、何も解決しないから。
そう思って、なんとか気持ちを落ち着かせようとしていると、周りから小さな声が聞こえた。
『2時枠諦めた子、いっぱいいるのにね』
『だからこんな子の提案なんか受けなければよかったのに』