それでも好き
もしかして、昨日の?


「あっ!その話、別のところで、話さない?」


スカートの事言われたら、とんでもない!!


「そうだよね。ごめん、気つかえなくて」


「いいって!!屋上でもいこっか。」


「分かった。」


あたしは、女子の素晴らしく鋭い視線をあびながら屋上へ向かった。


「で、なんだっけ?」


「その…足元に紙が落ちてて、俺が教えてあげれば良かったんだけど…」


あっそうゆう事。


で、紙に気づかずあたしは転んじゃったと。


「もういいよ!大丈夫!全然気にしてないし!」


「ほ、ほんとに!?」


満面の笑みを向けてきた!


かっこいいなぁ。


なんで気づかなかったんだろ。


「大森君…だっけ?」


「そう!!大森拓斗ってゆうんだ!!」


「宮下翠。あっ、みどりは羽の下に卒って書くんだよ!」


「翠かぁ。よろしくね!」


「う、うん。」


そのまぶしい笑顔に、あたしは思わずドキッとした。

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