ひとかけらの恋
別に失敗しているわけじゃない。


自分からドリブルをやめて、キョロキョロと目線を動かしている。



パシュッッ!!




「よっしゃあ!」



男子のコートから、試合で盛り上がっているのかして、かなり声が聞こえてきた。



私はこの時、どうして海音ちゃんのドリブルが止まるのかがわかった。


今もそうだけど、男子のコートを見てるんだ。


そりゃあ隣でやってたらついつい見るよねぇ。


私も時々翔を見てるし。


でも、私はバカだったんだ。


海音ちゃんが、ただ試合を見ていたわけじゃないってことを知ったのは、数日後優に聞かされるまで気付かなかった……。










「えっ…。今…なんて…。」



「だ、だから!海音ちゃんが翔のことを好きらしいの!!」





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