ひとかけらの恋
「美晴のメアドから教えて。」


私は翔に言われて、急いで自分のジャージのポケットから携帯を取り出した。


「えっと…。」


ドキッ…!!


翔がメアドを見るために、私の携帯をのぞき込んだ時だった。


翔が私の顔に近付いた。


近くで見る翔の顔は、まだ幼さの残る顔立ちだけど、どこか中学生の男の子だと感じさせる顔だ。


そういえば、最初は顔見て一目惚れしたっけ。



……でもね……。


翔のいい所たくさん知って、もっと好きになったんだよ…?


翔は知らないだろうけどね…。



―2年前―

私は小学5年生。
教室がとうとう3階になった。


2回目の翔と同じクラス。


ずっと同じクラスになれなくて…翔への想いが少しずつ減りかけていた。


そんな時、同じクラスになってもっと『好き』って想いが大きくなる出来事があったんだ。


ある席替えで、私は翔と同じ班になった。
でも班のメンバーは、私以外みんな男子…。

給食の時間。

男子達は楽しそうに話している。 だけど私は1人で黙々と給食を食べている。





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