ひとかけらの恋
ヤバイなぁ…。さすがにチョコが入ったスクバーを置いていくわけにはいかない。



「ごめんみんな!先に帰っててくれる?」



「うんわかった!バイバイ!」



「バイバ~イ!」



私はみんなを手を振りながら見送った後、一人でゆっくり職員室に鍵を借りに向かった。


「失礼します。」



私は黒川先生の姿が見えなかったから、その辺にいた先生に話しかけた。



「先生、忘れ物をしたので1年2組の鍵を貸して下さい。」



「はい、ちょっと待っててね。」



先生は棚の引き出しから鍵を取り出して、私に差し出した。



「はい。」



「ありがとうございます。失礼しました。」


職員室を出ると、廊下は電気がついているものも、雪が降っているせいか全体的に薄暗い。



タッタッタッタッ!!


静かな階段を上る、私の足音が響いている。




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