ひとかけらの恋
「美晴何組だった?」
最初に私に話しかけたのは、優だった。

「江里香と同じ、2組だよ。」

「えー。いいなぁ。」
声をそろえて言ったのは、秋穂と咲だ。

「あたし達のクラスにこのメンバーいないもん。」

秋穂が残念そうに言う。

「2人は何組だったの?」

今度は、由利が2人に聞いた。

「うちが4組で、秋穂が1組。」

「ちなみに、由利とあたしが3組だよ。」

優が横から話しかけてきた。

「ヘー、由利と優同じクラスなんだ。」

こんな感じの会話で盛り上がっていたけど、私はお母さんに呼ばたので、みんなと別れてお母さんの車に乗り込んだ。

「美晴、もう友達できた?」

車が信号で止まった時、お母さんが聞いてきた。

「えー、まだだよ。」
私は窓の外の景色を見ながら答える。

「そう。早く新しい友達もできるといいわね。」

「うん。」

外を見ていると、1羽の鳥が飛んで行った。
その鳥を目で追った時、私の視界に雲一つない青空が入ってきた。
この日は、とても清々しい天気で、中学生としての「始まり」を迎えることができました。





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