一億円の恋!?







――――――――




「はぁ…」

もう、ため息しか出てこなくなっちゃってる。




「ため息なんてらしくないよ。咲月。」


!?

遥さん!?



「なななな、なんで!?」

そう言いながら、起きたばっかりのボサボサな頭を手ぐしでとぐ。





「…」

遥さんが黙る。



あ!馬鹿!あたしの馬鹿!





「たん…じょうび…ですよね…!」



遥さんと喋るのって気遣わなきゃいけないから…

なんか、ヤだ。


「そうそう。覚えててくれたんだ?」



つい昨日まで、忘れてたんだけど…

覚えてたってことでいいや~♪




「もちろんです!」
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