HARUKA -衝動の果てに-
一番偉いのだろうか、真ん中の男が咳払いをすると部屋中が静まり返った。


「橘内さん。合格まであともうちょっとですね」

「・・・」


この後の台詞はなんとなく予想はついていた。


「申し訳ないんですが、髪色を暗くして欲しいんです。今、我が事務所が求めているのは聡明な少女でしてね。


音楽性は十分認めます。


来週までになんとかなりませんかね?」




最近は純情娘が流行りなのか?


オーディションを受けに行った事務所で、言葉の羅列は違えどこの文句はお決まりになっている。
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