HARUKA -衝動の果てに-
「黒板に・・・平山くんの悪口が書かれていて・・・」

「は?平山?」



平山って誰、と問うと、真面目女は苦笑した。


「そうだよね。橘内さん、授業抜けるから皆のこと知らないんだ」


ちなみにわたしは雨宮 霧羽(アマミヤ キリハ)と続けた。



「橘内 悠。橘内さんって長いし悠でいい」

「は・・・るか・・・ ちゃん?」

「こそばゆいけどまあいいや」



実は下の名前で呼ばれるのは滅多にないことなので、ちょっと照れ臭かった。



「じゃあ、わたしのことも霧羽って呼んで」

「分かった、霧羽」




「で、平山くんっていうのは・・・あ、来た。あの黒髪の、緑のネクタイをしてる・・・」


学校指定のネクタイはなく自由だったが、緑をチョイスする人は少ないため、すぐに見つけられた。


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