妬いてほしいの
「じゃあ、俺の誕生日わかる?」
「そんなの――…」
……あれ?
あれれれれっ?
「…な?」
「~~っ」
答えられないわたしを見てやっぱり、という顔をする。
でも、言い返せない。
「だって俺ら誕生日教え会ってないじゃん」
「…あ」
確かに。
わたし自分の誕生日教えてなかった気がする。
そりゃ、直哉が覚えてるはずないよね。
ていうか知らないよね。
…ってことはわたし、一人相撲してたってこと?
最っ悪だ……。