妬いてほしいの


「ヤキモチ妬いた?」


唇が離れたら、そう聞かれた。

わたしは初めてのキスで、いっぱいいっぱいだっていうのに。


余裕そうでムカつく。



「……全然っ!」


「なーんだ」



ちらっとわたしを見て、意味深に笑うと、

柚稀が耳元で


『妬いてた方が嬉しかったのに』


なんて、呟いた。



「……バカじゃないの」


本当、バカみたい。

だけど本当にバカなのは――…



そんな柚稀の事が好きなわたし。


なのかもしれない。




【end】



ちなみに。

後日聞いたら、池田くんの名前は津田くんで、


また柚稀にからかわれるのは、別のお話し。


 
< 59 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop