座敷わらしの恋
「ちゃんと知ってるんだ、意外ー」


「ま、そりゃあな」


「悠君のくせに」


そりゃあんまりだ。


「なんかさ、由来知ると、この人混みの中に座敷わらしが紛れてるんじゃない? って気がして、ちょっと楽しくなるよね」


言われて、あぁ確かに、と思う。

それはちょっとワクワクするな。

これだけたくさん子供がいるんだ、一人くらい紛れ込んでてもおかしくはない。

一応、座敷わらしの為の、という名目のお祭りなんだから、そいつが楽しんでくれていたら言うことはない。

夢のある話だ。
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