ノラネコに首輪




やっぱりシュウは意地悪だよね。
それにやっぱりノラネコ。

でも、シュウ



「ねぇ、シュウ?」

「そんな膨れて・・・、なに?」



私の頬を包むシュウの暖かい手を上から握ると
そこからじんわり何かが流れてくる気がした



「ずっと一緒にいたいの。いいよね?」



ね?シュウ。

私たち、同じ気持ちなんでしょ?



「・・・・・・当たり前じゃん?」

「じゃあ、私のウチのカイネコになってくれる?」



もうノラネコはやめてくれる?



「首輪はつけたくないなー。それに」

「・・・それに?」

「オレがちゃんと大学卒業するまで待っててね」

「えぇ?!」



シュウって大学生だったの!?

やだ、私きっとオバサンだ!
シュウに嫌われちゃうのかなぁ??




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