チャンピオン【完】
驚愕の表情のまま、真意がつかめずに私は立ちつくしていた。
「好きかどうかわからんけど...
2千円、いるか?」
あんなに必死に選りすぐっていた事もさっぱりと忘れ、ブンブンと私は首を振った。
我慢できずに、ショッピングセンターの化粧室に駆けこんだ。
ワクワクしながら箱を開けたら、中身はオープンハートのネックレス!
携帯のネットショッピングで幾度も眺め、うっとりしていた奴だ。
そんなにものすごく高くはないが、自分で買ってはならない。
男子から頂くことに意味がある。
慎重につけてみたら、今日の肩の開いた白いセーターに、チェーンの長さもぴったりだった。
これなら制服でつけていても可愛い。
いい加減腹が減ったと言う貴丸に連れられ、なんだか高そうな焼き肉屋さんに来た。
貴丸が注文している間も、私はニヤけるのが止まらない。
メニュー表を置いて私の首元に気がついた彼は、頬杖をついて曖昧な顔をした。