チャンピオン【完】
「詩に貴丸と試合しろなんて言ってないよお... 詩の相手は同じ女の子のアイドルレスラーちゃんだって♪ 死なない、死なない☆」
「それだって練習積んでるプロでしょ... 」
試合相手の事すら今初めて聞いた。
しかし自分の相手が女子と聞いてもなんの慰めにもならない気がした。
「プロなら加減を知ってるから尚更安全ってことが、どーしてわからないかなぁ☆」
正確に言うと、わかりたくもないです。
リング上では再び戦闘訓練が始まっていた。
さっきの選手の代わりにトレーナーが殴られているが、ミットがあるものの、こいつは吹っ飛ばずにまともに受けてとめている。
一体何者なんだ、あのインド人。
「もうあんまり時間ないからさぁ。少しくらい身体動かして、勘を取り戻しておいて欲しいのよね♪
貴丸にコーチして貰いなよ☆ こんな機会滅多にないよ☆」
「絶対嫌... 」
もしかしたら試合とか冗談で、お笑いショーなのかも... と淡い期待を抱いて見に来ては見たけれど、違った。