灰色の羽
その後チャーだけでなくパトも、もちろん私も何度か話し掛けてはみたものの、まさにのれんに腕押し、ミイはまただんまりを決め込んでしまった。



「なんでだろう?」




「さぁ?」





いまでもなぁ、なぁとミイに声をかけ続けるチャーを尻目に、パトと私はそのロジックを解き明かそうと話し合っていた。



「なにか法則でもあるのかな?」




そんな複雑性があるとは思えないわ、たかが子供に。




「単なる気まぐれじゃないの?」




「そうかなー。」




正直、もうどうでもいいわ。




なぜか躍起になっているパト。




話した時はそれは多少驚いたけど、別に喋らないのならそれでいい。




それでもしつこく話し掛けるチャーを無視して、
「パト、あんた今日の予定は?」




「今日授業は午後からだよ。」




「帰りは?」




「夜だね。7時には帰ってこれるかな。」



「そう、じゃあいまから警察署行ってきて。行方不明者の届けとか調べればなにかわかるかもしれないわ。」




「わかった。マキはどうするの?」




「私は家にいるわ。だれかこの子見てなきゃいけないでしょ。」




「いいの?チャーに頼んだら?」
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