シンデレラ~あなたが羨ましくて~
家に着くと、あまりにも時間が遅かったので、お母さんに怒られました。


「公園で眠ってたの…」


なかなか信じようとしないお母さんをなんとか納得させました。





“お父さんはいつか笑ってくれるよ”


しかし、お父さんが笑うことはありませんでした。


あれからしばらくしてお母さんとお父さんは離婚しました。


女の子は自分を責めました。


私がちゃんと信じてなかったんだ…。


あのとき泣いたから、みんなを支えれなくなっちゃったんだ…。


女の子は自分を不良品だと思いました。


あぁ、私は不良品なんだわ…。


だから…
私は何も守る事なんて…“出来ないんだわ”


明るかった女の子はどんどん沈んでいきました。


少しずつ沈んだ女の子に、周りの人は自分のことが精一杯で気づくことが出来ませんでした。


そして、女の子は変わってしまいました…。
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