シンデレラ~あなたが羨ましくて~
「シンデレラ!朝食の準備は出来た?」


「おはよう。お母さん。」


「…どうして…貴女が朝食を作っているの…?」


「シンデレラと話して私が朝食を作るって決めたのよ。昼食はシンデレラが作る
わ。だから夕食はお母さんが作ってね?」


「シンデレラね!?あの子に何を吹き込まれたの!?」


「そんなんじゃないわ。当たり前なの。
家族のことはみんなで分担するべきでしょう?」


「貴女が優しい子なのは分かるわ。でも…これは…。」


「私の作ったご飯が食べられないとでも言いたいの?
確かに最初は黒こげのものしか作れなかったけど…今はちゃんと作れるのよ?」


「モチロン貴女が作った料理は美味しいわよ?
でも…そういう問題じゃないの。」


「お母さんがどう思うかじゃない…。
シンデレラは家族なのよ…。
これはずっと前から決まっていること。」


「あの子が家族ですって!」


「…そうよ?」


「…本当に考えたくないわね…。最悪だわ。」


「…休んでからでもいいからちゃんと考えてほしいの。」


「考えたくないって言ってるでしょう?
私はあの子が大嫌いなのよ…。」


「…違うわ。
お母さんはあの子が自分の家族だって認めたくないだけ…。
でも…事実は変えられないのよ…。」


「今日はどうしちゃったの…?」


「今日だけじゃない…。ずっと思ってたの…。」


「…。」


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