甘くも苦い誘惑に溺れて


丸で私の事を何でも見透かした様な笑みを浮かべる男。



彼の事をチラチラと視線を送りながらコソコソと話しをする女の子達。



まあ彼は…明らかに目立ってるし、バーがとても似合ってるから無理もないよね。




「……向こうへ行ったら?女の子達が喜ぶんじゃない?」


「…冷たい女。あんた…職場ではお局って言われねぇか?」




お局…。



そんな風に考えた事はなかったけどもしかしたら…言われてるかもしれない。




「だったら…なぁに?」




あら…?



いつもの私ならこんな胡散臭い男、相手にしない筈なのに返答してしまうなんて…酔ってる…?



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