甘くも苦い誘惑に溺れて


「…彰…か?」




後ろから聞こえる声に振り返るとそこには拓也が居た。



拓也は昔から変わってない。



相変わらず優しそうな穏やかな雰囲気が滲み出てるな。




「…ああ。久し振りだな」


「…お前…今更何しに来たんだよっ?!」


「…ちょっとな。こっちに用があってな」




高校の頃とは違う拓也の視線に驚いた。



昔の様におどおどした姿の拓也がそこにはなかった…。



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