甘くも苦い誘惑に溺れて


あれ…彰…ちゃん…?



今、何気なくロビーの窓口を見ると彰ちゃんが辺りを見回しながらこっちへと向かって来る。



もしかして…。



私を…探してる?



私は咄嗟に人込みへと紛れ込んで隠れてしまった…。



だって…話す事なんてないし…何を話していいのかわからないもの。



私には…面と向かって話す勇気がない。



どうか…気付かれません様に。



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