甘くも苦い誘惑に溺れて


隣りでは心音を確認する機械がピッピッと音を鳴らしてる。



私の口元には…酸素マスクを付けられていて、少し腕を動かしただけで胸に激痛が走る。




「……痛っ………ハァ…」




看護師が私に気付きバタバタと走り医者を呼んで来た。




「…大丈夫ですか?私の顔が見えますか?」




私の顔を覗き込む医者。



私はコクンと小さく頷いた。



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