甘くも苦い誘惑に溺れて
「……ん………はよ…」
「ねぇ。朝の8時だけど大丈夫なの?」
「…気にするな…仕事は夜だ」
夜の仕事って事は…やっぱり水商売なのかな。
「そっか。私は昼からだから、一度家へ帰らなきゃ…」
ベッドから起き上がりう~んと伸びをする。
誰かとこうして平和に朝を迎えるのなんて久し振り。
拓也とお泊まりなんてした事ないし…。
「…なぁ」
「…ん?なに?」
―――トサッ―――
彼は再び私の腕を引き寄せるとベッドへと押し倒した。
「…まだ足りない?」
「…さあな」
真っ直ぐ私を見つめる瞳…いつ見てもこの瞳には…勝てない。