甘くも苦い誘惑に溺れて
何だろう…何か満たされないっていうか…何て言うか…。
私自身もよくわかっていないみたい。
拓也の事は本当に愛してるしとても大切な人。
それは…変わりないんだけど。
「…はぁ。駄目よ駄目。溜め息はよくないわよね…」
車を走らせる事20分。
漸く繁華街へと付くとパーキングへと車を停車させて光り輝くイルミネーションの中を歩く。
空腹感が全くないから私はある小洒落たバーへと入った。
たまには一人でお酒を飲むのもいいわよね。